特集

インタビュー Vol.75
ミュージカル界の花形トップランナー!!
平方元基

2年ぶりの開催になりますが、2019年を振り返ってみて

毎年コンサートを開きたいという意思があるわけではないのですが…。この2年間は特にミュージカル作品が立て続けに入っていて、スケジュールの調整が難しくて出来なかったというのも理由のひとつです。
昨年12月の「サムシング・ロッテン!」から今年11月の「ラヴ・レターズ」まで、毎月舞台に立ち続けていましたが、いつどこで何の作品の稽古していたのか、精神が崩壊しそうなくらい忙しい一年でした。
でも、どんなにパニック状態になっても、手を差し伸べてくれる俳優仲間やスタッフの方々がいてくださって、凄く助けられた一年でしたね。

コンサートのコンセプトは

コンサートの構成はやはりミュージカル曲がメインで、今まで出演した作品の中でも僕が演じていない役の楽曲にチャレンジしてみたいなと考えています。大人っぽい、ノスタルジックなコンサートに仕上がればいいなと。
そしてお客様が窮屈に感じないように演出家と相談しつつ、いろんな方の意見も聞いて、これまで演じた役の曲も取り入れていこう思っています。

ゲストでお招きされる平野綾さんとLE VELVETS佐藤隆紀さんについて

シュガー(佐藤隆紀さんのニックネーム)とは2016年にミュージカル「スカーレット・ピンパーネル」のロベスピエール役をWキャストで演じ、それ以来仲良くさせていただいている仲で、一緒にご飯を食べに行ったり、演技について真面目に話し合ったりできる良き友人でもあります。

綾ちゃんは声優としても活躍されていますが2014年世界初演のミュージカル「レディ・ベス」で主役を演じられ、僕はフェリペ役で共演しています。
タイトルロールの「レディ・ベス」を演じるのは凄く大変だったと思いますが、稽古場で闘っている姿が潔くて凄いなと思いました。普段はとてもふわーっとしていて柔らかなイメージで捉えていたんですが、凄く努力家で自分自身をよく知っている女優さんだと思います。
シュガーと綾ちゃんの歌もトークも、どんなパフォーマンスになるのか、何が飛び出すのか、一度きりのコンサートなのでとっても楽しみです。
リハーサルではこの二人を一番前の座席から間近でみられるし、もしかしたら僕自身がいちばんこのコンサートを楽しみにしているかも(笑)

コンサートとミュージカルの違いは

僕自身は歌手ではないので、コンサートでマイクを手に持って、役に入らず、演技もしないでどう歌うのかがとても難しいです。でも役を背負わず、平方元基そのものを表現できる機会はコンサートしかないので、思いっきり楽しみながら歌いたいですね。
ミュージカルは、初日に必ず幕は開くという怖さがあります。初日に合わせて作り上げるしかない。初日から千秋楽までの期間で役が深まっていくというのはありますが、それにかまけて初日のレベルを下げてしまったら、自分自身をコントロールできない人物が出てきてしまうんですよね。稽古期間中に自分が深めた役のキャラクターを絶対に捕まえたと思えれば、初日が開けてそのキャラクターがどう動いてしまっても絶対に連れ戻せるんですが、多少甘えたまま初日を迎えてしまうと、アレ??っていう感覚に苛まれながら、3時間終えてしまったりするんですよね。
今年は有難いことですが、どんどん大変な作品をいただき、それを乗り越えるのに精一杯で、後ろを振り返る余裕がなかった一年でした。1日1日が生き残るためのサバイバル、1日終えて生きて帰った!!とう感じでしたね(笑)

役からリセットする居場所は

休みがあったら、芝居と全く関係のないところに身を置いています。
車でどこかへ出かけたり、海外に行ったりして、気分転換をしていますね。

健康管理はどうされていますか

質の良い睡眠と食事です。本番期間中はマチネがあると朝ごはんはあまり食べないし、ソワレがあれば、昼ごはんはあまり食べないので、夜ごはんだけは食べたいものをきちんと食べます。
あと休演日には必ず声帯をみてもらい、整体にも行きます。ニンニク注射は必ず打ちますね。

2019年の締めくくりのコンサートへの思いは

何よりもみなさんと一緒に楽しい時間を過ごしたいです。そして今回のコンサートが、僕からみなさんへのささやかなギフトになるといいなと思っています。




(編集後記)
令和元年の平方さんの快進撃は留まることを知らず、凄まじいスケジュールをよくも頑張ってやり遂げられたなと、改めて平方さんの底力を見た一年でした。
出演作のどれもが大ヒットミュージカル作品のオンパレードで、1月からを振り返れば、ミュージカル『サムシング・ロッテン!』ナイジェル役、『キューティ・ブロンド』エメット 役、『銀河鉄道999』さよならメーテル~僕の永遠 キャプテン・ハーロック 役、『エリザベート』フランツ・ヨーゼフ 役、『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』トーマス 役、アルヴィン 役の二役、『ラヴ・レターズ 2019 Autumn Special』アンディー 役。
もしかしたら2公演同時にお稽古していた時期があったかもしれません。舞台に立っていない月がないほど多忙な中で、2年ぶりのコンサート開催を決断したのは、公演準備をするには、かなりギリギリの時期でした。それでも平方さんのミュージカル愛にスタッフ全員、背中を押されて、会場押さえから様々なことがトントン拍子に進み。やはり持ってる男は凄いな!!と思いました。
ゲストには、日本ミュージカル界を代表する、ル・ヴェルヴェッツより佐藤隆紀さんと平野綾さんをお迎えして、新たな挑戦をする平方さん。
いつも現場を明るく、気配りのひと。スマートな人柄も、見た目の長身なシルエットもカッコイイのひとこと。今後グランド・ミュージカルにおいて最も重要なポジションで飛躍し続けること間違いなしのスター平方元基さんに大注目していきたい。

インタビュアー:佐藤美枝子
カメラマン:平賀正明

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